ステーションコラム

良好な人間関係を築こう★「アンガーマネジメント」とは?

2024/06/17

こんにちは!ライフ訪問看護ステーション事務長の小高です。

いつもコラムをみていただき、ありがとうございます!

医療の現場でも日常でも、気分の良い日と良くない日があります。しかし、そんな時でも業務は待ってはくれません。そんな時、ついイライラして人に対する言葉選びを間違えてしまったり、いつもはしないミスをしてしまったり、そんな経験はありませんか?

今回はそんな自分自身の感情の中でも「怒り」に注目して、コントロールする「アンガーマネジメント」についてお届けします。

 

アンガーマネジメントとは?

テレビや雑誌でアンガーマネジメントと言う言葉を、一度は耳にしたことがあるかもしれません。アンガーマネジメントとは<不要な怒りに振り回されず,必要な場面では上手に怒るためのトレーニング>のことを指します。
また、最近は「パワハラ」を疑われたくないため“叱れない”、“叱り方が分からない”という方が増えているといった状況も合わさって、アンガーマネジメントの機能の1つである<怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになること>も注目を集めています。

 

アンガーマネジメントにおける「怒り」「叱る」とは

アンガーマネジメントを知る前に、怒りと叱るについて定義付けておくと分かりやすいです。

【怒りとは?】
怒りとは、人間の持つ防衛本能の1つです。攻撃された時、脅かされた時、蔑ろにされた時に発動します。人によってそのタイミングや許容の範囲は異なります。
怒りの原因は「出来事」ではなく、実際は『自分の中にある価値観や期待などを司る「こうすべき」「すべきでない」という “べき思考”』にあります。
例えば、ルールを守るべき,時間は守るべき,報告すべき,言い訳すべきでない,患者は/看護師は/医師は/組織はこうあるべき,などです。この「べき」は理想と言い換えても良いかもしれません。つまり怒りとは、当事者が望む理想と現実にズレが生じた時に生じる感情であると言えます。

【叱るとは?】
叱るとは、基本的に「上の立場の者が下の立場の者を“叱る“」時に使われる言葉です。社会的にアンガーマネジメントとは上司と部下の間に生じる不和への対処法として用いられます。訪問看護の現場に当てはめるなら、管理者と訪問看護師、事務長と医療事務などの関係性が当てはまります。

 

怒りをコントロールする

アンガーマネジメントは外向きのスキルに見えますが、実際は自分自身に向けた内向きのスキルです。以下の3ステップで適切な対処を心がけましょう。

≪ステップ1:衝動のコントロール≫
感情にまかせた反射的な言動により、適切な医療の妨げ、患者の不信、職場の人間関係の悪化が起こることがあります。勢いで感情を不適切に表出しないためには<数秒間だけ反射的な言動をせずにやり過ごす>ことで、一度冷静さを取り戻すことが出来ます。

≪ステップ2:思考のコントロール≫
冷静さを取り戻せたらその事象を見極め、怒る必要があるか否かの線引きを考えます。
まずは「相手にどうしてほしかったのか」を考えると、出来事やその時の思考を整理しやすくなります。
念頭に置くのは「価値観は人それぞれであり、その程度や優先順位を全て一致させることはできない」と言う点です。まずは、少し許容範囲を広げて「そのように考える人もいるのだな」と思えると、気持ちが落ち着きます。
安全や倫理観など譲れない場合は、言葉で「こうして欲しい」と伝えることで相手の思考と線引きを行えます。そうして価値観の違いを互いに共有し前向きな次の行動に移ることができます。

≪ステップ3:行動のコントロール≫
「怒る」と言う行動は、長期的に見て自分と相手双方にとって納得いくものであることが求められます。良好なコミュニケーションのために必要なのは、我慢ではなく<配慮>です。
行動を選ぶ基準としては「その状況が変えられるか否か」です。

☆変えられる時
→相手に何をどうしてほしいのか具体的な行動をリクエストします。

★変えられない時
→その現実を受け入れた上で自分が取れる行動を選びます。

このように状況を把握して行動をコントロールし、結果冷静な判断ができるようになります。

 

叱ることについて

ここまでは自身の怒りのコントロールについてでしたが、アンガーマネジメントのアウトプットの一環として「叱る」ことがあります。
「叱る」と言う行為は、内容と技術に分かれます。アンガーマネジメントにおいては、3つのポイントがあります。

1、基準を明確にする
→叱る時の基準が明確であり、納得性のあるものであること

2、リクエスト
→相手に求めることが具体的で、リクエストに応じる行動評価が明確になっていること

3、表現
→穏当な表現・態度・言葉遣いであること

3つのポイントは、上司から部下にルールの基準をはっきりさせることで、お互いに納得のいく結論を得る手助けとなります。

 

まとめ

訪問看護の毎日は小さなことの積み重ねです。毎日少しずつマナーや身だしなみを心がけて行ければ、いつか理想の自分に近付けます。人と関わりながら、日々成長を感じたい方には、訪問看護のお仕事はピッタリです。もしも「素敵な人になりたい」と思った事があるのなら、一緒に自分を磨いてみませんか!
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さいごに

現在弊社では仲間を募集しています!
私たちのステーションは、クリニックと連携しているのでそこも魅力の一つになります。
グループ内での連携が整っているので、お互いの仕事を尊重し合い、働きやすい環境になっています。
情報交換もしていくので、看護師さんのスキルアップにも繋がります。
訪問看護師として、また、この福利厚生をふんだんに利用して、充実した時間を一緒に過ごしませんか?
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