訪問看護師さん注目★急性期ケア専門士とは?
2024/01/01
医療の資格は、医療の発展やニーズに伴い日々進化しています。
2022年9月から受験が開始された「急性期ケア専門士」もそんな資格の一つです。この資格はその名の通り、急性期の患者さんに対応するスキルに関する資格です。取得するための勉強には訪問看護でも役立つ知識が含まれていますので、詳しく解説します!
急性期ケア専門士とは?
急性期ケア専門士とは、急性期ケア・急変対応におけるスペシャリストのことを指し、<状態変化をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアを実施できる>ことを目指す資格です。
創設した日本急性期ケア協会は、急性期ケア専門士とは「発症から医療現場までの間をつなぐ役割を担う人材」として<命のバトンをなめらかに>をテーマに定めています。
病院だけでなく、地域医療でも活躍できる資格であり、在宅医療でも有用とされています。さらに、緊急時に対応する手段を学べるため、災害医療にも活かせる資格であるとも言えます。
急性期ケア専門士の4つの特徴
①専門的な知識とスキル
急性期ケア専門士は、重症の患者や急性の病態に特化した知識とスキルを持ちます。必要とされるのは急性期の疾患や状況に関する知識・モニタリング技術・緊急時対応・治療法などが含まれます。
②リーダーシップとチームワーク
急性期への対応は、多くの場合迅速な意思決定とチームワークが求められます。急性期ケア専門士は現場でリーダーシップを発揮し、チーム内の連携を強化する役割を担います。
③緊急時への対応
重症の患者や緊急事態に対処する能力が求められます。急性期ケア専門士は、状況に応じて適切な措置を選択するスキルを強化します。
④連続教育と最新情報の更新
医療の進歩に合わせて最新の知識や技術を継続的に学び、継続的な学習を積極的に行う姿勢が求められます。
以上4つの特徴から、急性期に対応するには、常に新しい技術を取り入れ、自信持ってそれを実践できる姿勢が重要視されていることが分かります。
そして、それをサポートする仕組みもきちんと整えられています。
資格の取得後も「オンライン研修」「オフライン研修(実施研修)」「ハイブリット研修(オンラインとオフラインの合体した形式の研修)」を選んで受講することが出来るため、ご自身のライフスタイルに合わせて知識をアップデートすることが可能です。一人ではなく同じ職業の仲間と学べば、お互いに刺激し合える関係を気付くこともできます。
どうやって受験するの?
もしも急性期ケア専門士に興味を持ったなら、申込資格と時期を確認しましょう。
受験するには、以下のいずれかの免許を持っている、かつ実務経験年数を有する者(実務経験は免許登録日以降、申請書類提出日までとする)とされます。ここでは実務経験年数の違いに注意しましょう。受験の申込期間は長めですが、書類の申請期限とは異なるので余裕を持って準備する必要があります。
【申し込み資格】
・経験2年以上
医師、看護師、保健師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、介護支援専門員、臨床検査技師、救急救命士、放射線技師、介護福祉士
※介護士と介護福祉士の実務経験が合算して3年以上あれば受験可
・経験3年以上
准看護師
【試験日】
2024年5月10日(金)〜2024年5月26日(日)
パソコンでの受講が可能です。自分の受けやすい方法を選択しましょう!
【受験申込期間】
2023年9月1日(金)〜2024年4月10日(水)
【書類申請期限】
2024年4月25日(木)
※この書類が間に合わない場合は受験できなくなります。注意しましょう!
【受験料】
10,000円
気になる受験内容
気になる受験内容は以下の通りです!
・救急医療に関する定義と概念
→救急医療とは何か。その定義についての項目です。
・急変発見時の初期対応
→急変とは何か。シチュエーション別の心肺蘇生などについて学ぶ項目です。
・急性期に求められるリーダーシップ
→急性期の現場で求められるリーダーシップに関する項目です。
・症状別アセスメント
→意識障害・呼吸困難・胸痛・腹痛 ・ 吐血・腰背部痛・頭痛・失神・痙攣・めまい・麻痺・・発熱など、種々の症状に関する項目です。
・急性期医療における家族支援
→急性期の時の家族への支援に何ができるかを学ぶ項目です。
・災害時の救急医療
→新型コロナウイルス感染症を含む、/ 災害時の心理的・身体的な対処に関する項目です。
・超高齢社会における急性期医療
→今後の救急医療の展望 / 救急外来・急性期病棟における認知症ケアに関する項目です。
・小児救急の特徴と課題
→小児救急のケアと課題についての項目です。
・救急・集中治療部における終末期ケア
→終末期ケアについて、シチュエーション別のケアについて学ぶ項目です。
・急性期医療の課題と解決に向けて
→急性期医療の時事問題含め、課題についての項目です。
2023年4月の合格率は66.1%で、普段から急性期に関わる看護師ならば合格のチャンスがある難易度と言われています。逆に急性期以外で仕事をおこなっている方はしっかりとした準備が必要となります。
まとめ
急性期に対応するには何より経験が必要と言われています。
急性期ケア専門士の資格では、基礎の基礎である「急変発見」の段階から順を追って学ぶことが出来ます。
もっとも緊張感のある最初の一歩を克服し、仲間と学ぶ環境に身を置ければ、おのずと自信がつくはずです。
訪問看護では、様々な職種の方が自分に合った働き方で働いています。今より一歩成長した自分になりたい方、訪問看護で働きながら、新たな自分の価値を身に着けてみませんか?
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さいごに
現在弊社では仲間を募集しています!
私たちのステーションは、クリニックと連携しているのでそこも魅力の一つになります。
グループ内での連携が整っているので、お互いの仕事を尊重し合い、働きやすい環境になっています。
情報交換もしていくので、看護師さんのスキルアップにも繋がります。
訪問看護師として、また、この福利厚生をふんだんに利用して、充実した時間を一緒に過ごしませんか?
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