訪問看護師さん注目★訪問看護での関節リウマチケア
2024/05/06
こんにちは!ライフ訪問看護ステーション事務長の小高です。
いつもコラムをみていただき、ありがとうございます!
加齢とともに体は変化します。それは誰にも避けられないことです。そして、変化した身体には色々な不具合として、様々な症状が現れることもあります。
今回は、加齢に伴う変化として「関節リウマチ」に焦点を当てて、訪問看護ではどんなケアができるかをご紹介します。
関節リウマチの特徴
関節リウマチとは、一般的に言う「関節リウマチ」とは<免疫の異常により関節の痛みや腫れが起こる病気>のことです。主に手の指、手首などの小さい関節を中心に、同時に複数箇所(主に左右対称の位置)に症状が出ることが多く、痛みを伴います。骨は硬い物、と言うイメージがあると思いますが、実は常に代謝されています。関節リウマチでは骨が破壊される過程で、骨の残滓が関節の中に留まるため、正しい代謝ができず、結果として変形や痛みを引き起こす要因になっています。
関節リウマチの特徴は、女性の患者さまがとても多いことです。主に30~60代の女性に多く、その男女比は患者全体でなんと4:1です!
また、60歳を超えてから発症するのも珍しくはありません。発症には環境的要因と遺伝的要因の2つが関わっていると言われています。
【環境的要因】
特に重視されているのが「喫煙」です。しかし、必ずしも必須と言う訳ではなく喫煙をしない方でも発症します。本体は細菌やウイルスから身を守るための免疫機能ですが、関節リウマチではそれが誤作動を起こしていると考えられています。
他にも、肥満も挙げられます。お腹の脂肪が炎症を引き起こす原因物質である“サイトカイン”の分泌と関わっている可能性が示唆されています。
【遺伝的要因】
遺伝的要因に関しては、100%遺伝するわけではありません。ただし、家族にリウマチの方が多い場合は、発症しやすくなる傾向が認められています。
要因として2点挙げましたが、実は関節リウマチを発症する原因はいまだ突き止められていません。最も大切なのは早期発見早期治療を行うことです。訪問看護においては、発症した後に進行する状態の特徴をつかむことが求められます。
<3つの特徴>
①発症してすぐに症状が急速に現れて、その後症状が改善するパターン
②症状の改善と悪化を繰り返しながら徐々に進行するパターン
③発症後急速に悪化してしまうパターン
3つのパターンのどれも、痛みと腫れが基本的な症状となります。
訪問看護で行うケア
関節リウマチでは、関節の変形により「こわばり」を感じたり、発症した部位が動かしにくくなったりします。治療法として挙げられるのは主に4種類あります。
<内服治療>
リウマチの治療ではさまざまな内服薬が使用されます。薬の種類によっては腎・肝機能障害、肺障害、感染症が起こるリスクが高まるので注意が必要です。
訪問看護では副作用などについてしっかりと把握し、ご家族やご利用者さまと話す必要があります。事前に完成症対策としてワクチンを薦めるなど、リスク管理をしましょう。
<注射治療(⽣物学的製剤)>
リウマチの炎症の根本のブロックや、 関節破壊を抑制し修復するために注射治療が行われます。皮下注射も販売され、在宅での自己注射も実施しやすくなってきています。
訪問看護では、注射の正しい使い方のレクチャーや物品の補充などがあります。注射のペースも人により変化するので、ご利用者さまが把握しやすいよう、専用のカレンダーを使用する、など工夫が必要です。
<⼿術療法>
薬がうまく効かずに症状が進行してしまった場合、ADLの維持や改善のために手術を行うことがあります。
術後は免疫力の低下や痛みが予想されるので、環境の管理を行い、感染症の対策を進めます。痛みを抑えるために処方される薬剤や、傷んだ場合の体位や対処についてご利用者さまと一緒に確認しましょう。
<リハビリテーション療法>
訪問看護ではリハビリテーションに関わることがあります。目的は、筋力、関節の動き、姿勢などのバランスを改善させることです。日常生活においては、
●ご利用者さまの状態に適した起き上がり方や歩き方などを維持・改善させる。
●生活様式(住居環境)に合わせた動きを維持、改善させる。
などに着目してサポートします。注意点としては、運動前に関節に痛みがある場合は、温めたり、筋肉の緊張、痛みを軽減してから行うことです。運動後に痛みが強くなった場合は、翌日の運動量を減らす、休むなど調整して、無理をしない範囲でのリハビリを行いましょう。特に、炎症が強いときは関節に負担をかけ過ぎないようにします。
ご利用者さまが日常を送るうえで、生活に取り入れやすいようコーディネートすることができたのなら、QOLの維持や自立した生活につなげることができます。まずは日頃どのように過ごされているかを聞き取るところから、始めましょう!
まとめ
訪問看護では、病気を抱えて不安な気持ちを持つご利用者さまと接します。その症状や状況は様々で、十人十色の対応が必要です。自分自身の知識を常に磨き、能力に自信を付けたい方は是非訪問看護を選んでみてください。分からないことは教え合い、一緒に切磋琢磨しながら成長できます!
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さいごに
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